『虚感覚』
赤い目をしたサヴァンが虚数を笑うよ
美しいと言ってうっとりと
それを青い目をした俗人が嗤うよ
それの何処が面白いのってさ
仮面の下で踊り証そう 夜明けまで
熟れた果実の滴る甘みが 唸らせる獣
でも手には入らない存在証明の足跡
ひけらかしたはずが何故何処にも見つからない?
理想に溺れた飴色の蛙
もがき足掻けど辿りつくは宵闇
光りに向かって暴れてみれど
自分の体の色だと気付かない
*どうせなら思いっきり狂おしく
笑い続けてみないかい? そうさ壊れてる
懐中時計が告げる死んだ時を指さして
時が動いたと叫ぶのさ 両の腕(かいな)は地平と並び
意味のないバランス感覚を呼び覚ます
茶の目をした天才が芸術をなじるよ
理解するのも馬鹿らしいって
それを緑の目をした凡人がこぼすよ
あんたに何が解るのさって
幻想に落ちぶれた鈍色の蜥蜴
暴れ捩れど落ちた先は夕闇
見放した尾っぽの重さ抱けど
捨てれず足踏みだと気付かない
*やるせなく どうでもいいから滔々と
語り続けてみないかい? 周りに気付かず
観客の送る拍手が誰もいない舞台に向けて
アンコールとせがむのさ 打ち鳴らす掌のうねりが
爽快な目眩ましの現実を呼び起こす
*灰の目のイグアナが言の葉を食べ
知恵を身に付けたらどう? 紡がれる戯言
黒い目の僕が感情論で負けたところで さぁ
比べようなし背ぇ比べ 溢れた矛盾が愛おしい
誇り尋ねる落人が真実の箱を殺した
『虚感覚』
西尾維新が大好きです
イメージ表すなら
これは身近なものに気付かないことの矛盾と価値観の相違ですかねぇ
でも途中から自分でも解らなくなっちゃったので、取り敢えずは頑張って書いたようなもんです
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