ティッシュの裏には印刷の笑顔
配ってた女の子も笑ってた
訊いてもいいかな
君はその笑顔をいくらで売ったの

作り笑い選手権があったら
きっと君はアジア代表くらい

頬を切り裂く夜風が冷たくて
自動販売機の前で立ち止まる
薄暗い灯りの中で気が付いた
ポケットの小銭が足りない事に

香水で防虫剤の臭いは隠せても
腹の底の悪徳まではごまかせない

どこにも辿り着かない同じ道を
ぐるぐる回るだけのハムスター
夢の中で主人公ぶっても
自分からは逃げられない

また糠喜びだった
今度こそはと思ったのに
期待外れの毎日にも慣れてきた
嫌な思い出ばかり大安売り

笑顔の練習をしたのは七歳の時
誰かに言われた訳じゃない

優しい言葉と笑顔を売ってたら
買う?自動販売機で
温もりが欲しいだなんて一寸疲れてるだけ
でもやっぱりポケットには小銭が足りない

汚い手で綺麗な服を着れば
砂嵐の中から死神が現れそう

他人の痛みが分からないから
傷つけ合うことしかできないの?
痛みに慣れ過ぎてしまったから
傷付く生き方しか選べないの?

例え世界が忘れても
傷の痛みが覚えてる
自分を侮辱できない事を
僕はまだ僕を諦めたくない

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

笑顔販売機

最早ミクのイメージもどこへやらです。
暗めの詩をいくつか修正しました。
まとめて作業したので暗い詩が続いてます。
ラブソング等もございますので、合わせてお楽しみください。

閲覧数:86

投稿日:2008/03/28 17:32:38

文字数:506文字

カテゴリ:その他

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