『雫』

無くした花弁揺れる木の葉
見渡す辺りに
溢した言葉に続く雨が
春を待つ僕を
静かに濡らした

風も吹く街の中 
いつかは君とも歩いたけど
翳りゆく面影は
取り残されている雪の欠片

今はもうその声も聞けないね
影の覆う乾いた街に
雫が溢れた

無くした花弁揺れる木の葉
見渡す辺りに
溢した言葉に続く雨が
春を待つ僕を
静かに濡らした

冷えている小さな手は
いつかは君とも繋いだけど
過ぎて行く思い出は
もうこの中からは溢れていた

遠ざかるその声を辿っては
いつか君が紡いだ言葉
今更気付いた

探した花弁揺れる木の葉
見慣れる辺りに
溢れた涙に続く風を
静かに掴んだ

君の手が言葉がくれたものは
この胸の中に
色づく季節を告げる風が
雫を拭った

託した花弁揺れた木の葉
見上げる辺りに
雪解け雫が知らずのうち
木漏れ日の中で
蕾を咲かせた
微かに揺らいだ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

雫 歌詞

閲覧数:20

投稿日:2024/03/24 15:52:19

文字数:387文字

カテゴリ:歌詞

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