いつもの道を いつものように歩くのが退屈で
君を誘って いつもと少し違う道を通った
そうしたら 見たことのない森を見つけたんだ
吸い寄せられるように 僕たちは進む
その先にあったのは 小さくて古いメリーゴーランド
君は僕の手を引いて メリーゴーランドに近付いて
きらきらの笑顔で 入口を探す
開いたままの入口の 錆びついて壊れてた鍵が
まるで 僕たちを迎えてくれてるようで
森の中は 僕たちが知らないものであふれていた
小鳥の囀り 木漏れ日 風が過ぎ去る音
どれも 感じたことが無いくらい優しかった
色褪せた馬に 僕たちは跨る
顔を見合わせたその時 メリーゴーランドは動き出した
ところどころ切れた電球 上下する度に軋む馬
僕たちだけを乗せて ゆっくり廻(まわ)る
どこからともなく聞こえてくる 終わらない明るい音楽が
まるで 僕たちを帰すまいとしているようで
いつになったら 止まるのかな?
僕は君に聞いてみた
ずっとずっと このままがいいな
君は悲しげに微笑(わら)って言ったんだ
いつまでも続く輪舞曲(ロンド) 止まらないメリーゴーランド
久しぶりに見れた 君の笑顔を乗せて
ずっとずっと聞きたかった その幸せそうな笑い声が
まるで 僕たちは此処にいるべきだと示すようで
もうこのまま終わらなければいい そう願い始めた僕たちに
突然現れた 綺麗な人が問いかけた
「まだ二人で此処にいたいの?」 僕たちの答えは決まってる
そう 僕は君の笑顔の一番近くにいたいんだ
たとえ それがどんな世界だったとしても
静かな森に今日もまた 風の音だけが通りすぎる
コメント0
関連動画0
ご意見・ご感想