本当に大切なことは誰も　教えてくれないよ
定かではないし確かめようもない　そんなことばかりだから
得たものは自分の中に溜め込んで　教えられる形になるときは
きっと僕も君も　ここからいなくなるときさ

真夜中のレジ打ち　押しかける外国人が
から揚げをまとめ買いだ　6分待ってってなんて言うの
マニュアルは教えてくれない　検索しても正しいか分からない
身振り手振りでも　伝わる自信はない
一人ぼっちで泣くことが　美しいって知ってたよ
偉い人の遺した哲学は　煩悩のような甘えだって
信じていたことが　分かっていたはずなのに
悠久の時を経て　砂のように還るのを見ていた
知りもしないのに　大口叩いたあいつを許さない
まだ僕はきっと　未熟者

優しい言葉で　耳が腐るから
僕は誰の助けも借りず　戦うと誓ったのに
自分を阻む強大なもの　何かも分からず太刀打ちできずにいて
押しつぶされる　ありきたりな言葉で
子供だましに溺れたな　見損なったよ
ついこの間僕の口から　出た言葉で翻る
自動改札機の上　カードと赤い斑点が
交錯する時間と記憶を　溶かして落とした
音がなるほど　響くベルの数が僕を責める
まだ僕はきっと　未熟者

本当に大切なことは誰も　教えてくれないよ
定かではないし確かめようもない　そんなことばかりだから
嬉しくもない　楽しくもないイベントばかりだ
何も感じないままで　背だけ伸ばした
沢山の人の気持ちを無碍にして　何万円のお金を摩って
食べたものを糞尿へ　変換する体操座りの人形を
作った大罪を　誰に押し付けるかな
今更なんでもない　未熟者
頬を叩いた　僕ではない誰かが
僕ではない誰かの頬を叩いた音がした