空想している
空想している
その何もなさを
ただの愛しさを
空想している 
空想している
静かな暮らしを
振り返るきみを
「ねえ」

あたまのなかに広がる
賑やかで冷めた巨大都市
もうどこにもいないはずの
きみへと会いに行こう
世界と自分の境界線
半歩だけ超えてみる
違う神様に愛されて
うれしくなれたらいいね

虹の見える丘から遥か古代へと
アクセスしようよ電波は介さず
「ねえ」
(美しく眠れ)

穴の空いた地図を使って
どんな夢を叶えよう?
もうこの世にはないものばかりが眩しい
加速していく文明に
四半世紀抗ってみる
信じ方を変えるだけで
街並みは息をするのに

あの日あなたは生き方を変えた
あたまのなかに築いた大きな壁
それが正しかったのかどうか
今となってはもうわからないけど
この巨大都市のどこかに
昔の自分やもう会えない人の影を見てしまって
いいよ
いいよ
(揺れるブランコ、分岐路と斜陽、人のいないモール、あの子と劇場、永遠の赤信号、底のないプール、鍵のない鍵穴)

「だってあなたは」
「だって私は」

あの頃と変わらないままで
白線を踏みしめて帰ろう
あの頃と変わらないままで
建設中の街の中
空想している

ライセンス

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あたまのなかの巨大都市

My Hood M4

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投稿日:2024/04/29 00:56:21

文字数:515文字

カテゴリ:歌詞

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