A
最初からそこは
指定席だった
あなたの大切な
ダレカの場所
温もりは
ないのにズルい

A
出会う順番が
違(っ)てたら、なんて
あなたの「もしも」がね
よけいつらい
物わかり
なんてよくない

B
離れても
（あなたの心）
さらってく
（あなたの心）
並んでも
ひとりぼ(っ)ちなの

C
一番には
なれないことくらい
知ってるよ　あなたの背が遠い
淋しくて
会いたい時
いつもあなたはいない
優しい　声さえ　泣きたくな(っ)た

A
終わりの時間は
決ま(っ)てる　それから
あなたは大切な
ひとに帰る
それまでは
隣にいたい

B
片目だけ
（でもいいから）
私を見て
（今だけでいい）
盲目じゃ
なくてもい(い)から

C
一番には
なれないことくらい
ちゃんとわかってる、…わかってる
真夜中
ちぎれそうな
切なさのなか会いたい
ひとりの　静かな　部屋

C
一番には
なれないことくらい
知ってるよ　だけど好きになった
離して
離さないで
気まぐれに触れた指
あなたに　会えない
会いたいのに

——ひらがな——
A
さいしょからそこわ
していせきだった
あなたのたいせつな
だれかのばしょ
ぬくもりわ
ないのにずるい

A
であうじゅんばんが
ちが(っ)てたらなんて
あなたのもしもがね
よけいつらい
ものわかり
なんてよくない

B
はなれても
（あなたのこころ）
さらってく
（あなたのこころ）
ならんでも
ひとりぼ(っ)ちなの

C
いちばんにわ
なれないことくらい
しってるよ　あなたのせがとおい
さみしくて
あいたいとき
いつもあなたわいない
やさしい　こえさえ　なきたくな(っ)た

A
おわりのじかんわ
きま(っ)てる　それから
あなたわたいせつな
ひとにかえる
それまでわ
となりにいたい

B
かためだけ
（でもいいから）
わたしをみて
（いまだけでいい）
もおもくじゃ
なくてもい(い)から

C
いちばんにわ
なれないことくらい
ちゃんとわかってるわかってる
まよなか
ちぎれそおな
せつなさのなかあいたい
ひとりの　しずかな　へや

C
いちばんにわ
なれないことくらい
しってるよ　だけどすきになった
はなして
はなさないで
きまぐれにふれたゆび
あなたに　あえない
あいたいのに