ザーザー・・・
雨が降る街の中、一台の馬車が通り過ぎる
馬車といっても荷台がついているので運転手しか乗っていない
・・・バシャ・・・バシャ
ザーザー・・・
雨が降っているので昼間だが暗い
馬車は止まらずゆっくりと走り続ける
「すみませーん」
馬車に、一人近づいてくる影があった
馬車は止まった
「なんだい?」
運転手はその人の顔を見る
フードをかぶっているので顔は分からないが、声からすると少女のようだ
「あの・・・乗せてもらえませんか?」
少女は言った
「は?何、言ってるの?」
少女はもう一度言う
「だから、乗せてくれませんか?」
運転手は答えた
「なんで君を乗せなきゃいけないんだい?見て分かるとおり、人を乗せるような馬車じゃないが」
「それでもいいんです。行くところまで出いいから乗せてください!」
運転手はしばらく考えた後、口を開いた
「しかたがない・・・そこまでいうなら、いいよ。もう仕事も終わって帰るところだしね」
「!・・・ありがとうございます!」
少女は嬉しそうに飛び跳ねた
「でも、行くところまでしか乗せてあげられないからね」
運転手はふと、少女の後ろにもう一つ影があることに気がついた
「?」
少女は荷台の後ろに回って、
「じゃあ、乗せてもらいますね!よかったね、乗せてもらえて」
と、言った
後ろの影も言う
「これで少し楽になったね」
もう一人は少年のようだった
「・・・二人!?」
運転手は驚いて後ろを見る
「あれ?言って無かったですか?」
「言ってないー!」
いつの間にか、雨はやんで日が差していた
馬車はゆっくり進んでいる
運転手は後ろの荷台に乗っている二人に話しかけた
「君達はどこから来たんだい?そして、どこへ行く?」
少年が答えた
「ミラーネ国から来ました。どこへ行くかは言えません」
運転手は驚いたようだった
「ミラーネか、ずいぶんと裕福な国から・・・こんな辺境へ・・・」
そしてまた、沈黙がくる
しばらくすると、馬車は止まった
「よし、ついた。わたしが送れるのはここまでだ」
荷台に乗っていた二人は降りていった
「ありがとうございました。おかげで助かりました」
歩いていこうとする二人に運転手は最後の質問をした
「君達の、名前は?」
振り返って少年は言った
「カガミネ・レン」
少女も言う
「と、リンです」
二人はまた、歩いていく
運転手は手を振った
「君達の旅が良いものであるといいな!」
二人は振り返らなかった
コメント0
関連動画0
オススメ作品
誰かを祝うそんな気になれず
でもそれじゃダメだと自分に言い聞かせる
寒いだけなら この季節はきっと好きじゃない
「好きな人の手を繋げるから好きなんだ」
如何してあの時言ったのか分かってなかったけど
「「クリスマスだから」って? 分かってない! 君となら毎日がそうだろ」
そんな少女漫画のような妄想も...PEARL
Messenger-メッセンジャー-
当たり前の日々が当たり前にすぎていく
大切と思うには当たり前に落ちついて
からっぽの心でなにをどうすればいいの
つなぐ手が引っ張る それで前に進めている
オレンジに染まる町
午後五時のチャイムが明日を約束する
ふたりで歩く道は明日も続くはずだ
不安な互いでつなぐから
きみとふたり 言いたいこと
言え...となりあわせ
ナナツナツ
chocolate box
作詞:dezzy(一億円P)
作曲:dezzy(一億円P)
R
なんかいつも眠そうだし
なんかいつもつまんなそうだし
なんかいつもヤバそうだし
なんかいつもスマホいじってるし
ホントはテンション高いのに
アタシといると超低いし...【歌詞】chocolate box
dezzy(一億円P)
ポッピンキャンディ☆フィーバー!
作詞・作曲 キノシタ
あの日忘れた夢色も 昨日謳った涙色も
有り体に言えないね だからとっておきの魔法をかけよう
キャラメル・キャンディ・チョコレート
お洒落でカワイイティータイムは なんか疲れちゃいそうだし
アゲアゲで行こうよ(アゲアゲ!)
コツは楽しんで楽し...ポッピンキャンディ☆フィーバー! 歌詞
キノシタ
インビジブル BPM=192
とんでもない現象 どうやら透明人間になりました
万々歳は飲み込んで
ああでもないこうでもない原因推測をぶちまけて
一つ覚えで悪かったね
まあしょうがない しょうがない 防衛本能はシタタカに
煙たい倫理は置いといて
あんなこと そんなこと煩悩妄執もハツラツと
聞きた...インビジブル_歌詞
kemu
★歌詞
見上げた空から降り出した雨
私の願いが通じたのかな?
あなたが忘れた 大きめの傘
何かが始まる予感がしたの
ポツリ ポツリ 肩を濡らし
あなたの背中を追いかけ
わたしとあなたの心の距離は
今から密かに近づいてくの
二人で一つの傘に入ると...花心
keisuke
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想