他者との共存を強いられた世界で
空気を飲んだ約束を破る。
生物の多様性の想像図は愚かで。
役割分担された馴染みの深いナイフ。

反応に困る脆弱と、
息遣いが荒い君の隣の君。
汗ばんだシャツも形状は記憶せずに
錆びた1弦の替え時も分からない。

カレイドスコープが暗闇を映す。
轆轤(ろくろ)が疼いた何でもない日の朝焼け。

ふたりぼっちでいいから僕を救って。
何物にも変えられないの。
ひとりぼっちは嫌だからついてきてよ。
家に帰っても誰もいない。

鉄筋アパートの剥き出しの脊髄に、
花を手向けた君の腕が映る。
下着を脱がされたあの日の後悔も。
君の隣の君ももう居ないんだ。

ミクロメーターで距離を測る。
蠱毒が嘔吐(えず)いた、
何でもない日の胸焼け。

友達ごっこでいいから僕を嫌って。
何物にも変えられないの。
夢見心地は嫌だからついていくよ。
逆らった重力は知らない。

二人しかいない世界を知ったよ。
不等式で描かれた未来。
楽園の位置も知らずに進むよ。
何が幸せか分からずに。

ふたりぼっちでいいから僕を救って。
何物にも変えられないの。
ひとりぼっちは嫌だからついてきてよ。
家に帰っても誰もいない。

家に帰っても誰もいない。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

『ふたりぼっち』(作編曲随時募集中)

歌詞の考察などは閲覧者様に一任します。

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閲覧数:27

投稿日:2022/04/30 11:04:50

文字数:524文字

カテゴリ:歌詞

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