何処へとあなたは行くの
畔 風に問いかけた

幾夜越え 満ちる涙に募る想い

忘れ路に夕暮れの影
灯す 安寧の燈に
黄昏に添う詩 届け
千里の山々越えて

春は咲き 夏の陽炎
遠く 焦がれた恋も
微睡みに微笑む 時よ
穏やかに宵へと溶けて


いずれまた逢い見えると
はらり 髪をなびかせた

雲隠れ 満ちゆく月に積もる想い

わくらばに訪う一夜 雨
閉ざす 愛おしき日々
託した弦は玉響の
千歳を琴に奏でる

春霞 懐かしき声
永久に 木漏れ日の夢
待ち侘びる遥かな時よ
終わりなき詞で綴じて


忘れ路を行くひとの影
灯す 安寧の燈に
黄昏に添う詩 共に
千里の山々越えて

春は過ぎ 夏の陽は染め
遠く 焦がれた恋も
待ち侘びた遥かな時よ
満月の袂へと

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

月に叢雲、花に風

たかろんさんの曲に作詞しました

「満月の袂へと。」


竹取物語をモチーフにしています

『つきにむらくも、はなにかぜ』

タイトルのもとの言葉には「好事には何かと邪魔が入る」というような意味があります。
ここでこのタイトルをつけた理由は、「竹取物語」のパラレルワールドのような舞台で、報われることのなかった恋が多くの障害を乗り越えてエンドロールを迎える、という一連の歌詞に含まれるストーリーを踏まえたからです
主人公が誰に恋をしたのか、など、想像を膨らませて頂けるともっと作品を楽しめるかと思います


※補足
・何処(いずこ)
・畔(ほとり)
・幾夜(いくよ)
・忘れ路(わすれじ)
・安寧(あんねい)
・燈(ひ)
・黄昏(たそがれ)
・詩(うた)
・微睡み(まどろみ)
・逢い見える(あいまみえる)
・訪う(とう)
・一夜(ひとよ)
・弦(つる)
・玉響(たまゆら)
・千歳(ちとせ)
・永久(とわ)
・詞(ことば)
・綴じて(とじて)
・袂(たもと)

閲覧数:638

投稿日:2016/03/01 20:23:58

文字数:329文字

カテゴリ:歌詞

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