世に商売は数あれど
彼の真似する者はなし
黄昏路地に現るは
人々の「苦労」扱う商人

彼の行方を捕まえて
制服少女はこう言った
「大会控え激化する
部活の練習 重圧の苦労

どうか 貴方が買い取って!」

緊張感から開放されて
時間にぽっかり空白が開く
潰す手段を探した少女は
電脳世界に魅入られて

それきり部屋から出てこない


世に商売は数あれど
彼の真似する者はなし
企業秘密の手さばきで
ありとある「苦労」扱う商人

彼の足跡探しだし
富豪の息子はこう言った
「思い通りになりすぎる
この退屈を 消し去る苦労

どうぞ 僕にも売ってくれ!」

売り手と年が同じと聞いて
なにも知らずに買い取ったのは
いじめの最中(さなか)孤独の苦労
いるのにいないと見なされて

なんにも出来ずに弱ってく


世に商売は数あれど
彼の真似する者はなし
黄昏 町を旅立つは
人々の「苦労」扱う商人

パソコン壊れて目が覚めた
少女と息子が手を組んで
商人のもと 追い付いた
「貴方にやったすべてが惜しい

元の生き方 買い戻させて!」

商人いわく「契約料は
少しの金と貴方自身の
人生における貴重な時間
過ぎてしまった時を今さら

払うことなど出来ますか?」


世に商売は数あれど
彼の真似する者はなし
黄昏路地に現るは
人々の「苦労」扱う商人

ちなみに彼が買い取った
制服少女の重圧の苦労
売れとせがんだ別の少女は
苦労を苦労と思わずに

無事に役目を果たしたそうな

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい
  • オリジナルライセンス

苦労商人かく語りき

物語とか都市伝説とか、それっぽい風味の歌詞を書いてみたいと思った結果。
「苦労」を取り引きする商売人と
彼に関わった人達のゴタゴタの歌です。ハイ。

「苦労は買ってでもしろ」とは言いますが
結局のところモノによる、ということで。

閲覧数:110

投稿日:2012/03/14 03:04:36

文字数:655文字

カテゴリ:歌詞

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