えがこうとしていた地図はいつしか
誰かに許されないとかけなくなった
呼吸を忘れたまま不規則な鼓動のまま
次の道のりを急かす声が聞こえてる

裸足で転げ回ってた芝生を今では
磨いた靴が汚れないように歩いてる
靴なんていつでも脱げるのにできない
騒がしい時計の針に怒られたから


転ばなくなって褒められていつしか
足の震えを隠すようになっていた
地面の感触が覚束ない助けも呼べない
次のいいねを誘う残響が消えない


温もりを求めなくなると偉いって
何でも一人で仕舞えたら偉いって
「大丈夫でしょ?」には「はい」を
「どうしたの?」には「いいえ」を


時が止まる音がしたんだ小さな
今までのことがみんな画鋲で貼られてく
真っ赤な赤いハナマルが滴っていくね
思い出せなくなって本当に良かった

でも最初の一度本当に一度だけ
地図も靴もいらない行き先があった
大人が喜ばない先生も褒めない
泥だらけになったその一度だけ


音符を知らないまま歌ってた
楽譜が読めないまま叫んでた
あんなにまとまりがなかったのに
それでも君はそばにいてくれたんだね

覚えてもいない覚えたての世界を
誰よりも抱きしめられるって信じた
たった一日のたった数分の約束みたいな
おとぎ話にするには少しもったいない


本当にどこへ行くか探さなくても良いの?
本当にいつになるか数えなくても良いの?
分厚い本の中の難しい顔をした文字たちに
ため息をつかれて息を止めなくて良いの?


新しいオモチャを見つけたように鳴る鼓動と
伝えきれない気持ちを届けようとせがむ呼吸が
泥だらけだったあの時の私にLinkしてSyncした
途切れてなんかいなかった続いていたんだ

今ならもう少しだけ上手?
でも声の大きさは負けだ


それが響けば探す必要なんてなかった
最初から全部知っていたんだから
歩んだ旅路をささやかに音色が赦してく
これから出会うすべてを祝福するように


最後のひとつを奏で終えたあと私は
不思議と笑みを浮かべていた
消えることのないトモシビを見つけたから?
それとももっと確かな幸せを


この物語はきっといくつも在って
違ったままSymphonyしていく
間違うことが怖くなったなら目を閉じて
鼓動と呼吸のあたたかさがいつだって

君を現してる現在地点だから

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

現在地シンフォニア

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投稿日:2023/02/25 18:07:49

文字数:971文字

カテゴリ:歌詞

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