「アリェア」

「何?姉さん」

姉さんは、突然私に話しかけてきた。

「アリェアは…私は、何でしょう?」

「分からない…この世界に閉じ込められてて、何らかのキャラクター、という事くらいしか私は知らない」

「はい、私も、それくらいしか知りません」

姉さんは、分からないと首を振った。

「…それが…どうしたの?」

私は姉さんに尋ねる。
突然私に尋ねてくるなんて、今までは無かった。

「この世界、最近知ったのですが…誰かが創った世界らしいのです…」

「誰かが創った?」

「はい、わたしは…その誰かに会ってみたいのです」

「ふ~ん」

「アリェアは気にならないのですか?」

「別に?」

「…アリェアは冷たいですね」

「この世界でいうと、私は『アリス』姉さんは『チェシャ猫』それが私達。それで良いと思うけど?」

「…でも、私は、この世界を何の目的で創ったか、気になるのです」

「そう」

私は姉さんの寝転がって居る草原から、少し離れようとしました、その時。

「…姉さん?」

何時の間にか、姉さんの姿がなくなっていました。


「どこにいったんだろう…」

姉さんはチェシャ猫…放っておけば帰ってくると思っていました…ですが。

「…帰ってこない…」

家の中に居ても、姉さんは帰ってこない」

「クィルブさんも、ナナハちゃんも来ないし…」

そういえば、何故姉さんは突然あんな話をしたんだろう…。


「…外に出てみよう」

私が外に出ると、辺りが一瞬暗くなって、また、光って景色が見えてきました。
でも、その景色は私の知って居る景色ではなく、夢で見たことのある景色でした。

「ここは…」

「成功した…やっと…」

私が出てきたところは、変なガラスショーケースのようなもので、近くには机に突っ伏す女性が居ました。

「あ、アリェアー!やっときたんですね!」

「姉さん?」

どうやら、姉さんが帰ってこなかった理由は此処にきていたかららしく、姉さんは早くもこの空間になじんでいた。

「此処は、私達を創った人の居る世界です」

「私達を…」

「はじめまして、アリェア、チェシィス…」

その茶髪のポニーテールを揺らした女性は、私達に向き直った。

「私は、真音ラルと申します」

それが、私達のこの世界での生活の始まりだった。

「ら、ララちゃん…その格好…」「ん?ゴスロリって言うんだって」「ゴスロリですか?」byアリェア、ララ、チェシィス

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

不思議の国の姉妹

ララと話してるのはこの話の後日談だからです。最後の台詞

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投稿日:2012/09/13 19:39:25

文字数:1,036文字

カテゴリ:小説

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