【初音ミク】忘れかけていたメモリー【オリジナル】

両片思いの曲ができました。


作詞・作曲　ちゆづき

気付いて 気付いて 心の声を
君に言えたらどんなに楽なんだろう
今はもう この想いを
君に伝える事すら 許されないんだね

柔らかい風が頬を撫でて
懐かしい町並みを歩いて
久しぶりに帰ってきたこの町は
いまも変わらず 少し寂しい

小さな公園も 毎日通ったこの道も
笑っちゃうくらいあの時のままで
忘れようとしていた優しい声が
聞こえた気がして 振り返った

どうして まさか 居るはずないのに

少し大人びてはいるけど
あの頃と変わらない瞳がそこにあった

気付いてしまったんだ
もう遅いんだって わかってる
自分勝手だってことも
それでも それでも 時々思うんだ
あの日繋いだ手を もう一度繋ごうか
なんてね

柔らかい風に髪を靡かせ
丸くした瞳を細め笑う
久しぶりだね 5年ぶりかななんて
あの日と変わらない声が聞こえる

余裕なんてなくて でも気付かれたくなくて
笑って会話を繋ぐ
少しでも一緒に居たいなんてさ
未練たらしくて 笑ってしまいそう

でもさ 見つけてしまってたんだ

君の左手で輝いてる
シルバーの細いリング
なぜそっと隠すの？

気付いてしまったんだ
全て遅いんだってわかってる
もう僕のものじゃないことも
それでも それでも ふと思うんだ
今君の手をとったら どんな表情するんだろ なんてね

ずっと忘れられなかった
あなたからもらった指輪を
外せないまま 気が付けば月日が 過ぎていたの

未練たらしく思われたくなくて
そっと左手を後ろに隠して
笑ってないと 喋ってないと
涙が溢れそう

気付いて欲しかった
そんなの無理だって わかってる
一方通行だってことも
それでも それでも いつも思うのは
あの日繋いだ手を 離さなかったら
今頃…

気付いてしまったんだ
笑顔の裏側の涙に
思わず君の手をとって
微かに触れた シルバーのリング
傷だらけのそれは 忘れかけていたメモリー