【caro(カーロ)】

時計の針は チクタクチクタク
何をしないでも ゆらり揺らされ
目線は行ったり来たり
十人十色の噂話に 逃げたして
心の針は チクタクチクタク
知らないうちに 止まりかけていた

にらめっこ 鏡の前の自分は
薄気味悪く笑っていた
残酷すぎた その 笑顔があまりにも
鬱々しくて 綺麗だった

知ってた 知らないわけないじゃん
なんでこんなにも苦しいのか
人間嫌いが加速して
高低差に潰されちゃった
見えない矢は 背中に突き刺さって
蜜を零して殺されちゃうよ
うるさい戯言 偽りの称賛は
仮面を真っ黒に塗りつぶして
バイバイ なんて微笑んだ

時計の針は チクタクチクタク
秒針が止まる時 命が燃え尽きて
視線はあっちもこっちも
縦横無尽な誘い話に 連れてかれ
脳の針は チクタクチクタク
知ってる人は どこか遠いところへ

にらめっこ 街の中の自分は
冷酷非道に眺めていた
孤独に溶けた その 水溜りに映る
鬱々しくて 泣き出した

知らない 知らない方がいいんだ
なんでこんなにも苦しいのか
触れるだけで降下して
見えない言葉 心臓に突き刺さって
生命を零して死んじゃおうか
うるさい戯言 偽りの栄誉は
仮面を粉々に叩き割って
バイバイ なんて微笑んだ

都合の悪いことだけ忘れて
都合の良いことだけで作り上げて
ああ 憎ったらしくて歯痒いよ
のうのうと生きられる
そんな世界に嫌気がさして
ありがとう 飛び出した

知ってる 知らないわけないじゃん
なんでこんなにも苦しいのか
人間嫌いが加速して
自分に言い訳ばかりしていた
見えない矢は 背中に突き刺さった
だけど 私はそれを引き抜いた

うるさい戯言 偽りの称賛は
仮面を外して塗り替えて
バイバイ なんて微笑んだ

さようなら 愛しき人

この作品にはライセンスが付与されていません。この作品を複製・頒布したいときは、作者に連絡して許諾を得て下さい。

(作曲にどうぞ)【caro(カーロ)】

イタリア語で恋しいって意味だったはず。

他人に興味無い自分に焦りを感じながらもそのぬるま湯に安心する人の話。

愛しき人は自分自身をさす。

閲覧数:70

投稿日:2018/12/24 00:03:00

文字数:763文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました