どこから湧いたか小蝿の群れが
わっと飛び出す三角コーナー
汗ではりつくTシャツつまみ
バサバサしながら蛇口回した
オンボロアパートせんべい布団
暑さで目覚めた真夜中三時
ビールが乾いたコップについで
喉に流したぬるい水
暗がりに浮かぶ薄っぺらな美女の
微笑みを受けて湿る寝床にまた戻る
網戸にぺったりはりついている
白い蛾めがけてデコピン打てば
爆音鳴らした熱唱ライダー
坂道照らして降りてゆく
そぞろに開いた液晶画面
眩んだ瞳でパスワード入れて
贔屓の球団逆転負けの
昨夜のスコアにため息ついた
メキッと柱が軋んだ音に
おばけがいるかと鳥肌立って
少しビビってイヤホンつけて
顔を枕に目をつむる
眠れない夜にあの娘の顔を浮かべ
ありもせぬ夢に思いを馳せてまた励む
気づけば真夏の朝日の光
埃まみれのカーテン揺らす
赤黴まみれの風呂場に向かい
冷たい水浴び眠気を覚ます
今日は月曜心底ダルい
朝など来なけりゃ幸せなのに
吐き気をこらえて胃に流し込む
褐色瓶入りビタミン水
オススメ作品
6.
出来損ない。落ちこぼれ。無能。
無遠慮に向けられる失望の目。遠くから聞こえてくる嘲笑。それらに対して何の抵抗もできない自分自身の無力感。
小さい頃の思い出は、真っ暗で冷たいばかりだ。
大道芸人や手品師たちが集まる街の広場で、私は毎日歌っていた。
だけど、誰も私の歌なんて聞いてくれなかった。
「...オズと恋するミュータント(後篇)
時給310円
Prayer
左に逸れた心音を少し借りてって
視点はハズレ 名無しのメモ 傷跡に書く
破滅感に浸らせて
隙間を埋めて 足りない言葉
浮遊したまま ズレてく
瞳を濁した少女の祈り
都会の影に身を潜めながら
その脆く儚い強さだけは
どうか奪わないで...Prayer
感嘆譜
何もかもが嘘な事って
解ったところで反発したくなるから
君は叫んだ「いつも貴方の監視が鬱陶しいです!」
だって罪悪感なんて
持ったって損だから
「飲み会に行ったっていいだろ?」
「早く言えばいいのに、悪く思う事は無いね!」
勝手に言って走り出した
僕は縛られたままで
何も知らないし…...嘘の君
mikAijiyoshidayo
廃墟の国のアリス
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BPM=156
作詞作編曲:まふまふ
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曇天を揺らす警鐘(ケイショウ)と拡声器
ざらついた共感覚
泣き寝入りの合法 倫理 事なかれの大衆心理
昨夜の遺体は狙...廃墟の国のアリス
まふまふ
おにゅうさん&ピノキオPと聞いて。
お2人のコラボ作品「神曲」をモチーフに、勝手ながら小説書かせて頂きました。
ガチですすいません。ネタ生かせなくてすいません。
今回は3ページと、比較的コンパクトにまとめることに成功しました。
素晴らしき作品に、敬意を表して。
↓「前のバージョン」でページ送りです...【小説書いてみた】 神曲
時給310円
8月15日の午後12時半くらいのこと
天気が良い
病気になりそうなほど眩しい日差しの中
することも無いから君と駄弁っていた
「でもまぁ夏は嫌いかな」猫を撫でながら
君はふてぶてしくつぶやいた
あぁ、逃げ出した猫の後を追いかけて
飛び込んでしまったのは赤に変わった信号機
バッと通ったトラックが君を轢き...カゲロウデイズ 歌詞
じん
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