【KAITO】水の護人【オリジナル】

麻桜

豊かな恵みは去りし日々の中
祈り枯れ果てて来る者もなく

苔むす扉は風にさらされて
（杯に水をたたえる力は）
知る者もなくその時を待ち続けている
（消え続けている
救いを待ち続けている）

水底深くに眠る
この世の水を護る彼を
呼び起こす声
まだ聞こえない

語り継ぐ伝説
水底の守り人
最後の願い託す
清き心の御子に

苔むす扉探して分け入るは
（人々の願い背負って進んだ）
知る者もなく朽ち果てた忘れられた水辺
（豊かな水をこの手に
伝説を現実に）

水底深くで出会う
願いを連れた御子に
彼は瞳を開く
その時が来た

重たい体を引きずりながら
この世の水を護る
最後の力を注ぐ
光あふれた

御子に杯託す
触れた手　あふれる水
「清らな心で永遠に祈り捧げよ」

そして再び眠る
力満つまで