私は一人初音ミク

ねつかやくどさいだー

愛したいと言うなれば
大衆はみな何処へ行く
マイノリティのコミュ探せば
あなた方を見つけたの

あなた方はえぐい
あなた方はえぐい
えぐみに耐えかね
結局私は一人

手を繋いでニコニコしてれば
淫靡が私を蝕んでいく
溺れた手を取るそのヘルプさえも
天地が返った地獄行き
ふざけ飯事(ままごと)が大人の白昼
白夜のネオンが煌びやか
心に秘めしあなたの嘯きに
付き合う私は一人

もう、したいというなれば
あなたは目に何をみる
此れから咲く花の夢か
快楽ばかりの陥穽(かんせい)か
などと、
ドーパミンの垂る量や
仰げば発つ栗の花
終いの冷たく乾いた
紙の人を見つめたの

あなた方はえぐい
あなた方はえぐい
えぐみに耐えたが
お前は何を掴んだんだ？

灰濁る空に差し込む光が
祝福の雨と酷似している
零れた滴触れども透けては
狂わしいほどの蜃気楼
そうして瘴気は祟った後での
行末皆々萎びやう
生きてる意味が私にはあるのか
塵啄む夜、一人