1A)
それは雨が降る12月のことでした
ささくれ立った指先でなぞる文字
「あなたの強みを活かして」と
流行りの雑誌がまた心を抉(えぐ)るのです

1B)
“わかってるだけど”日に日に増す劣等
冬の風が胸を切り裂くのです
“知ってるのそうよ”愛だの恋だのと
わたしには縁遠い物語

1S)
ねぇ、奪って もう、攫って
他人(ひと)が歩いた跡の道
安全で安定を求めてはダメですか?
ねぇ、壊して もう崩して
積み上げた笑顔の積み木
なんて素敵な終わり方
なんて素敵なその様
あざ笑られる覚悟はできてます


2A)
冷たく乾いた12月の風の中
道に逆らうように前へ進むけれど
北風は強く身包み剝がすのです
だったらこの胸の重石も転がして

2B)
“そうよわかってる”私の未来とやらは
綱渡りで間違いは許されず
“いいのだから”慣れてる放っておいて
怒ってない?って顔色を見るのです

3S)
ねぇ、気づいて ねぇ、振り向いて
そこにいたのかと笑って
いないこと前提で歩いて行かないで
ねぇ、ちょっとだけ そう、少しだけ
不安と劣等のシーソー
なんて素敵な醜態
なんて素敵な孤独感
ありあまるほど自己嫌悪抱いてます


4S)
もう、終わって もう終わりにして
産まれた時のあの光
二度とは見ることはないのでしょう
もう、言葉も もう、涙も
枯れて朽ちて落ちて萎れ

なんて無様な生き方
なんて無様な終わり方
側にも寄れない魂の悪臭
そして私は死神と握手

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

Shame

親の言うとおりに、生きてきた人の歌です。
自分らしさ、自分とは…がわからないのです。
本当は、ただ愛されたいだけのこと。

人の顔色ばかりうかがって、
いつも何かに怯えて生きてきた。
自由になる方法、それが最後のフレーズです。

閲覧数:135

投稿日:2021/11/23 23:43:02

文字数:626文字

カテゴリ:歌詞

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