風の抜ける道
光はとりになって
吸い込んだ息は
澄みきった
高原のせせらぎ

横切る鳥たちの背を
風の精霊が追いかけて
水面に映る影が弾む
影を掴もうと跳ねる魚影が

走るスピードは透明な槍
深く潜ると光は薄くなって
青い海が深い群青に
暗闇の地形は空の遠くの

空気の薄い宇宙になって
闇の中に金色の星たちが
寄り添っておとぎばなし
時の流れも感じないほどに

遠すぎる宇宙の旅は
光を集める船で滑りだす
雪のように銀河が吹雪いて
綿のように星が包み込む

坂の上から飛び上がって
空をつかもうとするけれど
高い雲を掴む手が空回りして
靴音だけの地面に着地する

縛り付ける重力に
抗った汗達が弾になって
水素と酸素にぶつかれば
水平線の高い空の上に

ちぎれた雲が駆け抜けていく
呼吸もしない無音の風に吹かれ
天井のない砂漠に砂色の風
ロンドを踊る

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

銀河の雪

銀河の雪の歌詞です

閲覧数:28

投稿日:2022/02/11 20:35:26

文字数:376文字

カテゴリ:歌詞

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