VENTRILOQUIST 2

淑やかな風が吹く　数え切れないほど
真実は1つだけ　イルカの見る夢の中で
500ノットのスピードなら　輝く儚い雪化粧
遥か彼方から聞こえる　暖かHOTなミルクティー

午前２時の雨音　激しく音をたてる
静けさをかき消して　笑い声が胸に響く
夜中に猫が鳴いたから　羽根の無い鳥が羽ばたいて
ピエロと小人が囁く　「黒い涙を流せ」と？

錆びついた心には　記憶の欠片も無く
隠し切れないほどに　悩ましくて　狂おしくて
惑わされ　もがき続けて　傷ついた心　癒されず
百と八つの煩悩の中　砕け散った時間が過ぎる

闇の中　当ても無く　逃げ続けていても
当ても無く探すのは　影を見失った自分
やり場の無い過去も未来も　愁いに沈む　夕陽の様に
恨み言は　狂言綺語で　笑みを浮かべ泣いている

壁に描かれたドアを　こじ開けようとしても
そっと息を殺しながら　何もかもすべてお見通し
嘘をつくことに慣れたら　失った自分にも気付かず
無情の言葉を吐くから　君の声は届かない

鏡に向かったって　素顔を知らないから
偽りの無い自分なんて　見つけられないんだろ？
でたらめの頭の中で　誤魔化して　いつも袋小路
怯えたような顔をして　限りある答え出しな

辻褄合わせの空言　苦し紛れの物語りを
信じてほしいのならば　その右手を見せてみろ
もうダマされはしないだろう
お前の見事な腹話術
真っ赤なガラスを割ってみな
玉の出ないピストルで