今 しどろもどろな 白い鍵盤を
赤い果実で濡らしましょう
嗚呼 撫ぜられた番 汚れた声を
途切れないように 塞いでる

君の顔 君の声 ちらりと映る
その度に 心が苛まれていく
面影を 認めてた数の分だけ
知らず知らず気付いていたんだ

君に気付かれたいと願う言霊
何も言えない口元もどかしくて
独りよがりに遠回りしては
砕かれていく胸に焦がれ

弱く響く声 届かないままに
漣に消えてゆく

今 嗄れた口元 咎を担ぐ様に
真面(まとも)に奏でを 穿てない夜
嗚呼 繋がりたいと そう、願えないまま
焙れた声を 引きずった

君の声 君の顔 思い出すたび
寂しくなる言葉が 生まれては消え
木枯らしく咲いた声 日和見のまま
やさぐれては 踵返せず

水飴に溺れ 煤けた是が非で
口元に蓋をした

今 開けた姿が 脳裏に溢れてる
止まらない想い 爛れた
嗚呼 そばにいたいと そう呟いたなら
壊れていく埒の穢れ

今 砕けた心 木霊に響いて
君の心から濡らした
嗚呼 繋ぐ言葉は もう何もないから
永久に蒸れてく甘宿り

甘く 蕩けていく胸から、
溢れていく 想いから

途切れた留金 早蕨の中で
芽吹く音も無く 弾けた
嗚呼 灯す言葉は もう何もないとも
言わせないとも 取れないよ

今 しどろもどろな 白い鍵盤を
赤い果実で濡らしましょう
嗚呼 撫ぜられた番 汚れた声を
途切れないように 塞いでる

今 微睡みに溶ける 溢れた喉へと
移ろう心を塗らした
嗚呼 繋がるのなら そう、折の分だけ
愛を喰うように 啜り灼く

湿度と湿度 触れ合った

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

湿度100%

酩酊堂様の「第一回作曲伝言ゲーム」に提供した楽曲の歌詞です。
CDに収録してます

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投稿日:2023/10/06 10:49:11

文字数:674文字

カテゴリ:歌詞

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