私と彼は、特に何の意味もない白黒の関係。
 今日も私は、ひとり高校の研究室に引きこもる。授業は受けているけれど、まあ授業のつまらないことで、仕方ないからここにいるだけ。だって暇なんだもの。
 要するにサボリ、授業の内容は簡単すぎてつまらないからね。
 そんな私に対して、誰も言わない。
 成績はいいからね。
 そもそも私に口出しするとかただのバカじゃないかしら。私のしたいことを邪魔する存在なのよ! あいつだってそうだし……。ま、今日は来ないみたいだからいっか。

「呼んだ?」
「呼んでませーん、ってか出てけ」
「早速それはひどくないかー」

 めんどくさい。なんでこいつは付き纏うんだろう。こんなかわりものの私に。
 だって、ただの白黒の関係よ? こっから恋仲に発展する? 馬鹿にしないで……そんなの二次創作で十分よ……。
 さて、彼の名前は誰かって?
 まあ、彼の名前は……誰だっけ?

「ひどい。俺の名前は、レオンだよ! 覚えてくれ!」
「あれー、ミクもレオンも何話してるのー」
「ラピス、どうしたの?」
「なんでラピスは覚えてて俺は忘れてるわけ……?」
「友情よ、友情」
「俺には友情がないってことかー!」
「当たり前じゃない」
「そうさらっと言われると傷つく!」







 そんなこんなで、日常が始まる。
 それは――初音が神威に会わなかった、もう一つの可能性。





≪私と彼の不思議な日常【オリジナル】Ⅰ≫







つづく。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

私と彼の不思議な日常【オリジナル】Ⅰ

 これは予定表でむかーしから書いてあった「僕と彼女の不思議な日常;prototype」の完成版です。
 一応、僕と彼女の不思議な日常の伏線をすべて回収するつもりですので、もし気になる方はお先にそちらをご覧ください。

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投稿日:2012/07/30 14:58:32

文字数:633文字

カテゴリ:小説

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