知っているだろう
雑踏のなかに足跡は残らない
ただ歩き続けることで
同じ歩幅のきみを見つけた

ぬるい悲しみを
心地よくするような構図で
二人の夜は深くなる
大雑把な水彩の筆遣いで そして

白くなった朝には 手探りで
夢の可食部を探している

泥濘に 泥濘に 泥濘に
耳を 胸を からだ
徐ろに呑まれていく
丁寧に 丁寧に 丁寧に
汚れた足で 抱き寄せて

ほしくなくても あげる
片道だけ 深い眠りの旅は
もう 底の方が近い
きみの声が聞こえる

喝采は遠くて聞こえないんだ
鍋を焼き尽くすように こころ

泥濘に 泥濘に 泥濘に
夢を 影を すがた
しめやかに呑まれていく
丁寧に 丁寧に 丁寧に
穢れた心 抱きしめて

さりげない赦し 取り交わしてあげる
いつのまにか 東の空が晴れる
まだ大人になれてはいなくて
きみのことを本当には知らない

泥濘に 泥濘に 泥濘に
耳を 胸を からだ
徐ろに呑まれていく
丁寧に 丁寧に 丁寧に
汚れた足で 抱き寄せて

「今日 そちらに着きます」
汚れた足で
傷ついた足で

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

【曲募集】dey-ney

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投稿日:2022/05/01 10:29:30

文字数:460文字

カテゴリ:歌詞

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