"還月鏡" [for RIN with MIKU]

[1]
<A>
満つる月の笑む夜は そっと詩歌(ウタ)を詠む
焦れる時紡ぐ橋 彼の地を結べと *with MIKU

<B>
戦(ソヨ)ぐ風は忙(セワ)しなく
漂(タダヨ)う雲ただ嗤(ワラ)う *with MIKU

<S>
R:戻られぬ身愁(ウレ)いては 暮れ往く満月(ソノ)をぞ羨む
M: らせぬ身愁(ウレ)いては 見つめる兎(ト) *MIKU Part
R:せめてこの手鏡へと 宿りて触れ得るなら
M:  てその手鏡へと 棲まい *MIKU Part

R:温もりを通わせる

[2]
<A>
水面月の澄む夜は そっと波紋(ナミ)を立て
此処へ舞い降りて我が身 攫(サラ)えと誘(イザナ)う *with MIKU

<B>
翳(カゲ)る月光(ヒカリ)去りて泣く
濡れる星(ホシ)ただ滲(ニジ)む *with MIKU

<S>
R:震わせる身嘆(ナゲ)いては 去り往く満月(ソノ)を引き寄せ
M: わせる身嘆(ナゲ)いても 叶わぬ兎(ト) *MIKU Part
R:せめてこの手鏡へと 掬(スク)いて魂(タマ)揺らす
M:  てその手鏡へと 棲まおう *MIKU Part

R:戻られぬ身愁(ウレ)いては 暮れ往く桃源郷(ソノ)をぞ羨む
M: らせぬ身愁(ウレ)いては 見つめる兎(ト) *MIKU Part
R:せめてこの手鏡へと 宿りて触れ得るなら
M:  てその手鏡へと 棲まい *MIKU Part

R:温もりを通わせる

→R…リン/M…ミクが歌う箇所

[EOF]

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

"還月鏡"

概要:
月へと還りたい姫は、叶わぬならせめて月を手許に置いておきたい、忍ばせていたい、という切なる願いを唄った内容。

京都の観月橋という響きを基に、還月橋(月に還るための橋)→還月鏡(月に還るための鏡)と変化させたところから、この歌詞は作られています。
実際には、月に還るための鏡はその思いだけでも、心だけでも還りたい、還したいという月姫の願望を支えているもので効果はありません。
より切なく、懐に仕舞いこんで、もっと身近に感じていたい、という思いが伝われば、狙い通りなのですが。

コーラスで加わるミクパートでは、月側の使者の心情(?)という形で兎が唄っています。もちろん、月姫の心が生み出したもので、実像はありません。月の中に見出した"兎"も"私の事を案じているよね"という気持ちが、声となって響いてきている感じです。

こう概要を書いていく内に、かなり辛そうだなぁ、と自分でも哀しく…いや、自己満足です、読んでいる方、ごめんなさい。

表現が口文入り混じり、不適切な表現もあるとは思うのですが、現代語だけでまとめず、古語の含まれている方が曲との相性をより高めると思いましたので、現在の形となりました。
いくつかは字面でなく、音で捉えたときに別な意味も感じさせるよう配慮していたりもします。(2つ前のバージョンに平仮名表記アリ[一部未改訂])

必要(違和感)に応じた改変は可。

※2010/11/30
 部分修正
※2010/12/06
 楽曲募集へ移行

閲覧数:157

投稿日:2010/12/06 03:27:03

文字数:670文字

カテゴリ:歌詞

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