嬉しいのね、歌っているの?
アコーディオンを弾きたいけれど、
わたしは歌を歌うため、
生まれてきた命だから、
透る透る、声をきかせて、きみの讃美歌
祈るため、愛するため。


可哀想ね、泣いているの?
ハンカチーフをあげたいけれど、
芥子の実のなるあの朝に、
あのひとにあげてしまったの、
赤い赤い、花をさかせた彼のロザリオ
隠すため、弔うため


冷たい雪の御棺は、おちた夜の帳のなかで、
きらきら舞い散る天使をおいて、こぼれだす、星の舞踏曲

鍵はここよ、どうか見つけて!
そしてあなたの腕で、もう一度、
抱いて、
囁いて、
くちづけて、
永遠を誓って、


そして春がきたら、
わたしは、「   」


可哀想ね、泣いているの?
ハンカチーフをあげたいけれど、
芥子の実のなるあの朝に、
次はわたしを包むのよ、
赤い赤い、花をさかせた、わたしのロザリオ
隠すため、弔うため。


笑っていてよ、涙をふいて?
さくらの花が笑う頃には、
わたしはきっと、帰るから、
だってわたしはヴォーカロイド、
透る透る、うたを歌うわ、君への讃美歌


祈るため、愛するため。

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  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

芥子

冬ののっぱらをイメージして書きました。

閲覧数:27

投稿日:2008/11/28 23:11:32

文字数:483文字

カテゴリ:歌詞

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