言わないなら言えばいいのよ
だって言ったもん勝ちでしょ?
リンリンシグナル3(完)【自己解釈】
辺りは夕暮れ
楽しかったデートももうすぐ終わり
なんとなーく別れ難くて、近くの公園のベンチに座ってる
別れ際までうだうだしちゃうのが私達
あ、別れ際っていっても、破局とかじゃないからね?!
精神的じゃなく、物理的なお別れだから!
……って、別れ際をうだうださせるのは私の方。
レンは私に付き合わされてるだけ。
…くっ、ここにも温度差が。
会話も特になくてちらりとレンの方を見れば、ただ空を見上げているだけ。
ふんだ、涼しい顔しちゃって。
私なんてひとつのベンチに座ってるってだけで、ドキドキしちゃうんだよ。
それとも何。レンは私といてもドキドキしないの?
ふつふつと沸き上がった怒りにも悲しみにも似た感情に任せて、無防備にベンチに置かれた手を掴む。
するとレンは驚いたように眉を挙げて私の方を見た
「な、なんだよっ」
夕焼け色に染まるレンの顔を、私はキッと睨みつけてやる
動揺したようにレンは目を泳がせるばかりで。
「いじわる。」
いじわるだよ、ホント
私の心臓を弄んでばっかりで、自分だけ余裕そうにして。
「はぁ…?……そんなことないだろ」
突然投げつけられた言葉に、むっとしたようにレンは答える
けど、つかまれた手を払うようなこともしない。
……いじわるなんて嘘。
結局は優しいの。
「レン…好き…」
ぽろりと零れた言葉に、レンは目を丸くする
レンにも言ってほしいの。
私は、言い足りないの。
「私はっ誰よりもレンが好…」
言いきる前に、すっぽりとレンの胸におさまる
ぎゅ...と、繋いでいない方のレンの腕の力が強まる
「あー…俺も、その…リンが誰よりも好き…だから…」
耳の近くで、絞り出すように紡がれた言葉に心臓を揺さぶられた
「……レンがそんなこと言うなんて、気持ち悪い…」
あぁ、素直になれない私のばか。
これじゃ雰囲気台無し
「…そー言うと思ったから言いたくなかったんだよ」
夕日のせいで髪まで真っ赤なレンに、私は笑みをもらす
「レンー」
「ん…?」
「……好きだよ」
「………んー…」
…やっぱりそう何回も言ってくれないか
手を離して私もそっと抱き締め返せば、レンも両手で私を抱き締める
そんなんじゃ足りない。
もっと強く、強く抱き締めて
「心臓の音、やばくね?」
照れ隠しのような、レンの憎まれ口が降ってくる
けど、今は言い返してやんない。
もっと聞いて。
貴方だけに聞かせる、私の信号
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Re:sui
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