ふと気付けば 貴方へ送った恋文は
これで百通目 そっと箱にしまい込む
どうしてでしょう 紙が滲むのです
何故でしょう 胸が痛むのです

赤く黒ずんだ空は青く変わり
桜吹雪が雪の様にはらはらと落ちていく
失った物が多すぎて
愛しい貴方の顔も思い出せない
さようなら 愛しき蛹の貴方
今、逢いに逝きます

行きたくて生きたくて
願わくば貴方と共に老いたかった
黒い空に慣れすぎて
朝が来た事も分からなかった

ふと気付けば 貴女は横に居て
ゆっくりと微笑んだ 冷たい手を掴む
どうしてか貴女が揺れるんだ
何故此処に居るか 怖くて聞けない

紙飛行機は遠くへ飛び立ち
皆(みな)それぞれの家へと帰って行く
失った物が多すぎて
愛しい貴女の顔が見えない
さようなら 愛しき孤独の貴女
今、仲間の元へ行きます

生きたくて死が怖くて
願わくば我が子を見てみたかった
赤い視界に慣れすぎて
痛みも何も分からなかった

やっと逢えた 愛しき貴方
願わくば来世でまた会おう
縋るように身体を抱き締めて
共に終焉を迎えよう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

「サクラ、散ル」

アイディアの引き出しが空っぽナリ……

閲覧数:76

投稿日:2023/01/03 22:21:30

文字数:453文字

カテゴリ:歌詞

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