砂漠とオメルタ

・A
お別れは済ませた
あの日から離れ去った
枷の無い砂地は
曇りなきはずなのに

足を止めた瞬間(とき)
寒い夜(よ)に 磨かれた
氷柱(つらら)を踏み抜く
痛みについ振り返る

・B
ただ目を逸らして使える物だけ拾い集めて
逃げてきた 代わりにずっと祈ると誓って
祈りの代わりに晴れ渡る空を神様にもらって
君の見たがっていた場所に辿り着いてみせるよと

・サビ
残響のカケラもないオアシスで僕たちは
血の縛りを知らぬ間に削ぎ落としてしまうだろう
けれど刻まれた心は時折痛む
そういうカタチで思い出したくはないのに

・A
忘れたいわけはない
糧にしたいだけなんだ
分け合って食べたもの
教わった花の種類

一緒に見た景色と
指差し笑った光景
ふと合った視線と
触れたやわい唇

・B
裏切られたから偽物だったからじゃないのだろう
崩れそうでも本物だったから守りたかった
ふとしたものにいつの間にかすべて流されて
追うことすらできずに待った 灰になってゆくまで


・サビ
残響のカケラもないオアシスに辿り着き
問われるがままにこれまでの道を話した
ただただ淡々と腐り落ちる傷隠して
拾い集めてきたものをそっと手渡しながら

・サビ’
断ち切ろうとするほど傷は深くなってく
一度立てた誓いが夜毎(よごと)に首を絞める

・サビ
残響のカケラもないオアシスに辿り着き
甘い水を舐めるたびに愛しさが溢れ出る
そうして向けた杯の先には誰も無い
そういうカタチで思い出したくはないのに

あの日 僕が見たがった景色はどこにある?
問われるがままに答える ここで違いはないと
拾い集めてきたものに問いかけてみる
僕はいつまで何かに縛られ生きている?

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

【曲募集・字数調整します】砂漠とオメルタ

後悔の歌です。後悔を後悔としたくないが、その考えこそがすでに縛られているというジレンマ。
人に話す間は蓋をしているのか、感情は大きくは湧き出さないのですが、夜一人でふと思い出すときに傷の大きさを痛感するときが度々あります。人生は早く忘れたいことに満ちている

閲覧数:136

投稿日:2018/04/30 23:56:33

文字数:730文字

カテゴリ:歌詞

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