(コラボ用)

初めに、神は1人の願いを叶えられた。

空があり、地があり、
木には実りがあり、辺りは豊かな水に満たされている。
神は、生きることに何の不自由も無い暮らしを与えてくださった。
そこにまた何かを望むなど、誰も想像しなかった。

ところがある日少年は願った。
小さな、けれど、途方もないことを。
神は笑みを湛え、お聞きなさった。

神が教えてくださったのだ。
願いを持つことは贅沢ではないと。

そして、神は優しかった。
手ずから創造されたこの世界の
この地の上に命を与えた、愛しい生き物達の
願いを聞いては叶えてくださった。

豊かな世界で、生き物は増えた。
それぞれが生きるうちに願いを持った。

いつしか願いは溢れた。

偉大なる神の、その手に余るほどに。

神は平等であった。
叶う願い、叶わない願い。
差を無くす方法がひとつあった。
--
神は手元に人に似たものをを形づくられた。
蛇の知を、
夢魔の翼のひとかけらを混ぜて。
-----
神はあらためて教えてくださるのだ。

願いとは

泡沫であると。

目覚めれば消える

夢と

同じように。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

コラボ用テキスト

閲覧数:137

投稿日:2017/03/28 23:33:08

文字数:484文字

カテゴリ:その他

クリップボードにコピーしました