【種】
膝をついては 俯いていた
あなたの側で 言葉がなくて
僕はひたすら あなたと共に 
泥にまみれて 種を植えてた

いつか種が芽吹いたら
あなたにも見せよう
下を向いたその先に
希望を探せるように

慟哭の雨が積もったら
僕は優しい光でそそぐよ
辛くて長い綴りから
やがて愛しい日々に変わるなら


枯れたことなど 見たことのない
涙の泉に おぼれぬように
僕は小さな じょうろを作る
些細な量も 糧となるよう

いつか花が咲いたとき
あなたにもあげよう
前を向いて生きてゆく
価値を見いだすために

あなたは腕を伸ばしていて
慈しまれる全てを浴びてよ
僕は地へ深く深くへと
強くあなたを支える根になるよ


根拠などない「大丈夫」も
どうかこれで許してくれる?


烈しい針に刺されるなら
僕があなたにそよいでくすぐろう
険しく重い形見から
やがて愛しい日々に変わるよ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

自分の身の周りの誰かが辛いとき
僕はその人を支える木の種になりたい

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投稿日:2014/08/03 15:01:18

文字数:388文字

カテゴリ:歌詞

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