止めることができなかった
　言える言葉もなかった
　最初で最後のKISS
　涙が溢れた
　あなたは拭ってくれない

　部屋を片付けていたら
　あなたの忘れ物　出てきた
　私は夜　自転車を走らせ
　あなたと出会った場所で
　思い出を一つ捨てて
　だけど　何も変わらなかった
　そこから月が見えたよ
　あなたの名前を呼んだよ

　恋人と呼ばれることもなかった
　私とあなたのつながり
　だけど　あなたは何のためらいもなく
　私にKISSしてくれた……のに


　あなたはとても大きなものを抱え
　それでも　私にはいつも
　優しい笑顔をくれた
　それはあなたの強さだった

　つなぎ止める術など
　どこにも見当たらなかった
　最初で最後のKISS
　あなたは遠くを見てた
　振り向いてくれなかった


　あの強い光を放つ
　あなたの瞳にもう一度……

　運命ならここにあるって
　今なら思えるのに


　止めることができなかった
　言える言葉もなかった
　最初で最後のKISS
　涙が溢れた
　あなたは拭ってくれなかったけれど
　私はそれを
　「終わり」とは認められずに
　いつまでも　あなたの
　帰りを待った

　私　まだあなたに
　「好き」って伝えてないよ
　今　傍にいて欲しいよ
　あなたにいて欲しいよ