A
大人が欲しがる言葉を
私は上手く当てられない
小首を傾げられるたびに
心に少し熱が吹く
広くも舗装もされてない道を
歩きながら目的を探す
失敗作だね、なんて
誰の言葉か知らないけれど
B
後ろが怖くて前も見えなくて
歌いながら森を歩く
綺麗じゃないなんて毒づきながら
迷い迷い 私を往く
S
拝啓 唇を噛んだあの日の私へ
この私は正解ですか
あなたに胸を張れるような
私になれていますか
拝啓 苦しんだあの日の私へ
この世界は正解ですか
あなたがたくさん笑えるような
世界にさせられてますか
A
幼い頃の教科書みたいに
易しい感情だけならいいのに
この頃 心に住まう人よ
どうやら此処は難解多し
大切なはずの人に監視されてる道を
俯きながら私を探す
消えてしまえ、なんて
誰の言葉か知らないけれど
B
誰かの夢の中で
私は深い森に行ったっきり
胸を張れない言葉だらけのまま
迷い迷い 私を往く
S
拝啓 寒さに震えたあの日の私へ
この冬は正解ですか
あなたが未来見えるような
冬はやってきてますか
拝啓 痛んだあの日の私へ
この愛は正解ですか
あなたが悲しまないような
愛に包まれてますか
C
期待し過ぎはいけないんだって
伸ばしちゃいけない手があった
引き戻したこの手は爪痕を残してく
S
拝啓 今日も迷う私へ
この時を正解にしよう
幾ら歩いても歩かなくても
明日は来るのだから
拝啓 昨日苦しんだ私へ
今日の私を幸せにするよ
笑って 泣いて ときどき怒って
眩い夕日に目を細めて
星を見る
眠りにつく
明日を夢見る
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