深海底まで
鯨のように潜る
(Fauna of whale falls)
何も残らぬように

光も届かぬところ
シルクの泥
終焉と分解
五蘊を照らし見れば
深層の海流に満ちて
瞬きの如き二千年のうちに
この世の果てまでも巡る

湧き上がりて富となり
沈みては祈りとなる

始生代の無機物
酸の海より生まれしもの

百年の苦界のおわりに
千年の龍宮に至れ

深海底まで
(Fauna of whale falls)
鯨のように沈め
龍涎香よりも
遥かに高貴なその有様を

湧き上がりて富となり
沈みては祈りとなる

完新世の有機物
塩の海を旅せしもの

五蘊を照らし見れば
深層の海流に満ちて
瞬きの如き二千年のうちに
最果ての龍宮に流れ着く

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

竜宮

 海辺に滞在していた際に書きました。

閲覧数:52

投稿日:2024/03/17 00:20:51

文字数:320文字

カテゴリ:歌詞

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