最上階、スペシャルスイート。広々とした部屋に、テラスからは海が見える。

「最高の贅沢だよな。」

「まぁ、スイートだしな。」

「一泊って幾らだっけ?」

「50万。」

「うっひゃあ…。」

―――コンコンコン。

「入れ。」

「連れて来たよ~。」

「いらっしゃい。」

「さて、それじゃあ試験開始と行こうか?大丈夫、質問に答えるだけだから。」

「…はい。」

「先ず、俺達の名前と経歴を判るだけ言ってくれるかな?」

「…白雪りんご、元アイドル歌手で現在はSE。工音使土、【Yggdrasil】支部長兼
 【DollsGame】総括マネージャー。弐拍啓輔、元天才と呼ばれたピアニストSHUの
 息子で自身もピアニストだったが、5年前SHU氏の死亡と共に音楽界から姿を消した、
 現在闇月家の執事。方舟音ノア、【Yggdrasil】のSEで元ハッカー、【DollsGame】
 では動画調整を担当。闇月詩羽、闇月家当主の双子の兄で【Yggdrasil】社の現社長、
 【DollsGame】主催者。」

「お見事。じゃあ次の質問、【DoolsGame】の主旨は?」

「リゾート施設【Tineke】を動画配信を通じて宣伝する事。」

「了解、次、『己を示せ、姿を晒せ、磨き磨かれ、輝いて、心を奪って、愛されて、
 見えぬ大衆を、味方に付けよ』この言葉には続きがあるんだけど、これを踏まえて
 ゲームの真意をどう考える?」

「文献から抜粋したままならば続きに来るのは『汝の名はアリス』動画を通じて
 『【Tineke】に来ればアリスになれる。』と思わせる事が目的。」

「やるねぇ。じゃあ最後の質問。君誰が好き?」

「えっ…?!あ…え…?!」

「ぶはははははは!急に焦るなよ!」

「ねぇ、どうかな?社長。」

「まぁ良いんじゃない?ノアのシステムを一部でも崩せるだけで腕は保証出来るし、
 見て来た所中々喰えない奴だからな。」

「良いだろう、ただしバレたらクビ。ハッキングの件も含めてタダじゃ済まないからな?」

「はい。」

「NPC『グリフォン』…お手並み拝見と行こうか?雪乃音季琳君。」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

DollsGame-100.風船唐綿-

所詮皆掌の上ですよ。

閲覧数:120

投稿日:2010/09/01 18:05:53

文字数:905文字

カテゴリ:小説

  • コメント1

  • 関連動画0

  • 帝唖

    帝唖

    ご意見・ご感想

    ° °                      ( Д )

    2010/09/01 21:17:16

    • 安酉鵺

      安酉鵺

      (^∀)戸==☆☆                      ( Д )

      2010/09/01 22:49:25

クリップボードにコピーしました