雨と本のセレナーデ vocaloff_マスタリングなし

キバ

雨雨雨だよ
雨音心地よくて
暗くて湿っぽい
部屋から空見上げる

いつからかこんなに重ね積み上げられた
埃の少し付いた未読小説
いつもは疲れて読む気も起きないけど
こんな憂鬱な午後に手を伸ばした

くだらない1日そんな時もある
ページを捲ればほら広がる

溢れ出す言葉淡いイメージ
物語の始まりは近い
雨雨雨だよ
君も見ていたなら

本日も窓の外夜は少し寒くて
消えない水たまりカエル鳴いた
こんな夜には幻想を一味
就寝のお供に雨音添えて

消えない言葉が私の頭を
ぐるぐると回して不眠症
続きが気になるのあの言葉の秘密
解き明かすまで眠れない

堪らないこの童心感覚
物語の1ページめくり
雨雨雨だよ
君が教えてくれた

気がつけば空も白んで
綺麗で突き抜けた空色
刹那の時間それは幻？
なんて笑い流し床に就く

水たまりも少しだけ干上がって
当分降らないらしい
それはそれで少し恋しく思う
雨は降ることを知らず

雨雨雨だよ
あの日君が教えてくれた
雨雨雨かな？
頬を伝う

今日も水たまりが奏でだす
物語はラスト1ページ
雨雨雨だよ
君に逢いに行くよ