ふと目が覚める
薄らぼんやりした明かりの中で 自分の呼吸だけが響く
息を止めてみたけど まだ胸の鼓動が聞こえる
瞳を閉じても もう眠れそうにない
にゃぁ~とあくびしたら 涙が一筋
こんなとき さみしい と感じる

かまってほしくって かまってほしくって
すり寄っていく
かまってもくれない むぅぅ バカ!
もう二度と かまってなんかやるもんか!
そう思ったのもつかの間 あいつ
あそばないか? と指をフリフリ近寄ってきた
知らないんだから! そっぽ向いてやる
それでもしつこく 寄ってくる
うふふふ
そう こんな瞬間を幸せって表現するのよね
かまってあげるわよ
猫の私でよかったら

姿を見せないのは 嫌われるのが怖いから
一緒にいてもつまらない
そう言われる前に 消えてしまおう
幸せだった思い出だけを残して…
そう思ったけど出来ない!
会えなくなるほうが辛いから
声が聞こえないのは さみしいから
嫌われないよう声をひそめて
丸まっていよう
だって猫なんだから

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  • 非営利目的に限ります
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利己的遺伝子

思いつくままに書いた散文です

閲覧数:88

投稿日:2014/11/06 19:13:04

文字数:432文字

カテゴリ:その他

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