※この間、久遠がマジで体験した話です。
※でも【携帯】よりは怖くないと思うよ!
※夏が終わる前に急いで投稿します←
※でも、この話。久遠家では日常茶飯事なんだ。
※設定や状況などは変えてあります。





これは、実際にあった話です。




「カイト。俺、今から連れんとこでかけてくるわ」
「はい、わかりました。あれ、パソコンは消さないんですか?」
「描きかけのイラストあるからいーの。あ、そだ。カイト、クーラーつけたままこの部屋にいてくれるか? 節約のために」
「節約なら切っていったらいいじゃないですか」
「無理。頼んだ! 夕飯までには帰る」
「いってらっしゃい」
「おう、行ってくる」

俺の苦笑に、にこやかに返しマスターは扉を閉めて出て行ってしまった。


一人残された俺は、際者は歌の練習をしていたのだけど、さすがに一人で二時間も三時間も、クーラーの利いた部屋で歌い続けるのは辛い。
精神的な意味で。

そんなわけで、マスターのベッドに寝転び、無造作に積み重ねられた漫画を読んで時間を潰すことにした。

一冊、二冊と。
マスターが積んだものとは別の漫画の山が出来始めたころ。


カチャ。


という音がして、反射的にそちらを向くと今まさに扉が開いていた。

足音は聞こえなかったし、マスターが帰ってくるにはまだ時間があるはず。

ゆっくりと開く扉。


――ダ メ だ 。


慌てて立ち上がり、開ききる前に扉を閉めた。

なんだ。

何が起こった?


ベッドから扉までそんなに距離はないはずなのに、息は上がっていた。


何も、ない……よな?


辺りを見渡してもなにも変化は見えない。
考えても答えは出なくて、俺は「気のせいだ」と自分に言い聞かせた。

きっと、マスターが部屋の扉をきちんと閉めなかったんだ。
(きちんと閉めない時はすぐに扉が開くはずなのに?)
きっと、風や誰かが来たせいで開いたんだ。
(風もないほどの蒸し暑い日に? 誰もいなかったはずだろう?)


何事もなかったように装って、俺は再びベッドに寝転び漫画を読みだした。


その直後のことだった。



カチカチカチカチカチカチ……



マスターのパソコンからキーボードを打つような、マウスをクリックするような音がしだした。
画面は暗くなったままだが……


これは……


――マ ズ イ 。



「こら!! それはマスターのパソコンです! 勝手に触っちゃだめですよ!」


マスターは確か「イラストが描きかけだ」と言っていた。
このままこのパソコンが壊れでもしたら一大事だ。
そう思ったら、自然と声が出ていて、恐怖も感じる間もなく、俺はパソコンの元へ駆け出していた。

パソコンに異常はないようだ。


気づけば音は止んでいて、
原因も理由もわからないまま、幕を閉じた。





後に帰ってきたマスターにこの話をしたら


「ふーん。安心しろ、ただの霊現象だ。気にするな。それに誰もいないのに足音聞こえたりとかしてただろ? 住めてるんだから、問題ない」





マスター。
俺、もっとつよい男になります。




 

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

怖い話。~見えない誰か~

怖い話第二弾w
この間、マジで体験した話をカイトに同じ体験してもらいましたw
マジで焦りました。無風で開くとか、ないわ。
でも誰もいないのに足音聞こえたり物音したりはよくしたし、高校時代にもパソコン勝手に蒸す動かす音聞こえたこともあったのでわりと落ち着いてた。
それにしても、私よく声かけたな……w←


霊感のある友達に聞いた、ガチで怖い話でも投稿しようか迷ってますが。
怖すぎてかける気がしないwww

閲覧数:232

投稿日:2010/08/26 21:50:45

文字数:1,310文字

カテゴリ:小説

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  • なのこ

    なのこ

    ご意見・ご感想

    マスターつえーww。たまに、私にもありますね。ブクマもらいます

    2011/04/03 13:52:15

    • 久遠@御用の方はメッセお願いします。

      久遠@御用の方はメッセお願いします。

      こちらもブクマありがとうございます!
      マスターはうちの父と兄の代弁者wwwでも、なんか妙に納得してしまうw←

      ラップ現象的な何かってわりとよくありますよね!
      変なモノ(悪霊的な意味で)じゃないといいですね!(ニコッ)←変な不安を煽ろうとするな

      2011/05/31 23:40:18

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