溶けたサファイアの波 深い蒼い海の中
水面から顔覗かせる 輝く金色ビー玉の瞳
白い雲 船が見えた

白い貝殻 胸に付けて 私は人魚姫
世間知らずと言われても
溺れたあなたは魅力的だわ
砂浜に水奪われても 平気な脚がほしい

初めてのものばかり
深い赤のワイン 飲み干した
助けてしまったけれど
王子だなんて知らなかった
魔女の取引 断れないほど 惹かれてたの

長い髪なびかせて 私は人魚姫
泡に消えると言われても 優しい貴方 刺せないの
この身が渇き 朽ちても 貴方に生きて欲しい

私の肉体が目当てなの わかってた
泡に消えるくらいなら 貴方の中で永遠に生きる
後悔することは罪だと 貴方は言ったわ
貴方のその声は 今でも耳を離れない
波の音と同じ
寄せては返し 耳を掠める 悲しい響き

とろり 鮮血溢れ出す 私は人魚姫
ビー玉の瞳が霞んでも 後悔なんてすることないの
王子の手 海 紅に染まり
真っ赤をドレスが吸っても
純白に薔薇 咲いたようで

声が嗄れても歌い続ける
紅い海に浮かぶ 人魚の歌

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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紅海人魚

ちょっぴりグロテスクな人魚姫の詩です。

閲覧数:117

投稿日:2012/07/23 01:16:26

文字数:452文字

カテゴリ:歌詞

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