ジャケット

《1番》

灼熱の太陽が 照りつける大地

感情(こころ)と言う枷に 囚われて 

彷徨う 私は罪人(とがびと)

どんなに深い嘆きも どんなに暗い憎しみも

全てから解き放ってくれる その地こそが現世ノ浄土

彼の地へと導く 黄金の御堂(みどう)は

決して欠ける事の無い 望月の光を

背に受けて 輝くと言う

救いの光求めて 当ても無く只彷徨う

荒れ果てた世界に 今日も夜がやって来る

疲れ切ったこの身体を 砂の上に投げ出して

見上げれば 夜空に浮かぶ 上弦の月

《2番》

凍りつく様な風が 吹き荒ぶ大地

無明(むみょう)の業(つみ)を背負わされて

彷徨う 私は罪人(とがびと)

今日も苦しみぬいた 明日も苦しむだろう

せめてまた日が昇るまで 身を委ねる浅きまどろみに

夢の中で見た 黄金の御堂は

西の空から昇る 日輪の光を

背に受けて 輝いていた

救いの光求めて 旅を続けて来たから

夢の様なこの夢から 醒めないで永遠(とわ)に

切なる願い空しく 現世に引き戻すは

東の 空から昇る 日輪の光

《ラスト》

太陽は東から昇り 西に沈む

月は満ちては欠ける 欠けてはまた満ちる

それが不変の理(ことわり)

救いの光求めて 旅を続けて来たから

そして私は 一つの理を知った

現世に救いはない 現世から救われる事

それが現世で只一つの救い

理屈では分かっていても 魂は拒み続ける

苦しむ為に生まれたなんて 思いたくないから

矛盾と不条理に満ちた この世界の何処にも無い

だからこそ 強く 輝く それが現世ノ浄土(ユートピア)

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ライセンス

  • 非営利目的に限ります

現世(うつしよ)ノ浄土

タイトルは藤原道長が建てた法成寺より。黄金に輝き「この世の浄土」と呼ばれながら、今では姿形はおろか、正確な場所すらも分からない、この世から消え失せた寺。
その法成寺をトマス=モアのユートピアになぞらえ、私の座右の銘でもある「現世こそ地獄」を組み合わせて作りました。

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投稿日:2010/01/30 10:34:33

長さ:06:48

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カテゴリ:音楽

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