人生はプログレッシブ・ロック Prog-Rock Life
A
メロトロンの鳴る夕方の街を
惑わされつつ歩いて行けば
水たまりに浮かぶ 喧噪のあと
ここにもあのパレードが きっと来たのだろう
S
変拍子が 遠くの空から去来する
人生は プログレッシブ・ロック
A
嫌になるくらい静かな夕凪
潮騒だけが響いて来た
来年になったら この場所にまた
かまびすしい騒ぎが来て ぼくを惑わすだろう
S
変拍子が 遠くの海から飛来する
人生は プログレッシブ・ロック
間奏
「さぁ、向こうからゾウの行列がやってきます。
あれがパレードです。
あなたにもあの喧騒が聞こえるでしょう。
でもみんな、
本当はわかっているのです。
叫びながら、踊りながら、わかっているのです。
遊び呆けた後には必ず、
またいつものつまらない日常がやってくるのだと。
でもみんな、
本当は……本当は、わかっているのです。
なぜなら、人生は…」
間奏
B
太陽の中の クジャクの舌が 戦慄しながら燃え盛る
狂気を灯した 炎のように あなたに向かって叫ぶのだ!
「あなたがここに いてほしい」と!
「あなたがここに いてほしいのだ」と!
B
展覧会の絵 こわれものたち 彼女の涙は空浮かぶ
危機へと至った 怪奇の箱は 耳元に立って叫ぶのだ!
「混沌こそが 墓碑銘だ」と!
「混沌こそが 我が墓碑銘だ」と!
間奏
A
爪痕を撫でて夕方の街を
片手に傘差し歩き行けば
雨のにおいに消え 隠れてしまったように
あのパレードはどこにも もう行けないだろう
S
変拍子が 遠くの雲で泣いている
人生は プログレッシブ・ロック
人生はプログレッシブ・ロック
これは全体としては「プログレ」自体の音楽性を詩として変換した、いわゆるメタネタで、ゆえに全体的に幻想的かつ陰鬱なノリになっております。
プログレ自体が古臭い音楽なので、途中の「語り」の口調をあえて古めかしい文体にしてみましたが、ぼくにしかわからない感覚かもしれません。ボーカロイドで曲を作るとなると語りはなかなか難しいのかもしれませんが、動画にするという体で考えればこれは文章として動画内で表示してもよいし、誰か人間に読んでもらうという手もありますし、まあ相談次第でしょう。
Bパートはいわゆる盛り上がるところですが、ここではいわゆる「プログレ」の名盤のタイトルをいくつか入れ込んでみました。もうすこし入れてもよかったのですが詩自体の意味が破たんするといけないので、そこまでの数は入っておりません。最後の墓碑銘の下りは名盤のタイトルというよりは、名曲の歌詞ですね。
曲募集。
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