S:さよなら、ばいばい。ばいばい。
もうあなたじゃあ満足できないの。
サヨナラ、バイバイ。バイバイ。
明日からは他人のふりして生きていくんだから。

A:詰め込んだ記憶なんて、
まるごとゴミ箱に突っ込んじゃえばいい。
空いたところには、
また新しい誰かとの思い出を保存するから。

B:いつまでそんな顔しているつもり？
もうお別れなんだから。
「寝ても覚めても熱が冷めない」なんて……。
嘘ばっかり！

S:さよなら、ばいばい。ばいばい。
どちらのせいか、なんて興味ないよ。
サヨナラ、バイバイ。バイバイ。
他人なんだから、すれ違っていればいいんだよ。

A:焼き捨てられないならば、
どこか遠くへ投げ捨てたらいい。
環境破壊、なんのその。
いつかはみんな、いなくなるよ。

B:がんじがらめの躯から、締め付ける鎖が飛んでいった。
大きく深呼吸すれば、久方ぶりの酸素にこんにちは。

S:さよなら、ばいばい。ばいばい。
あなたとの日々には、ありがとう。
サヨナラ、バイバイ。バイバイ。
でも明日にはきれいサッパリおさらばだよ。

S:バイバイ。バイバイ。
「またね」なんて言わないよ。
バイバイ。バイバイ。

S:サヨナラ、バイバイ。バイバイ。
ゲシュタルト崩壊するまで、何度だって。何度だって。
サヨナラ、バイバイ。バイバイ。
さよなら、さよなら。