最後に貴方に触れた指先に
今もまだ 温もりが残っている

声にならなくて 声を発するのが怖くて
届かなかった この想い

「行かないで」

たった一言の言葉なのに
どうして言えなかったのだろう

たった一言も交わさずに
貴方は戦へと向かっていく

後姿を眺める事しかできずにいた



最後に貴方がくれた物
哀しさ 切なさ 一輪の百合

君に似合うよと言ってくれた
貴方の笑顔はまだ 記憶に残っている

ただ嘆く事と ただ祈る事しか出来ないけど
ずっと貴方を ここで待ちつづける

「死なないで」


いつも貴方の傍らに立ち
崩れる貴方をそっと抱きしめる

雪の降り積もる外に出て
悲しみを空にばら撒いた



君に想いが届くようにと
君の傍にいつまでもと

君が独りで散らぬようにと
貴方の傍らで華を咲かせる


貴方を包む雪となり
貴方を癒す華となり


常に心は貴方と共に

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

華 -One sinter which blooms by the side-

華 -One sinter which blooms in the battlefield- の対になる歌です。
『残された女性』をイメージしました。

大切な人が帰って来ない恐怖に苛まれつつも信じ、想い続ける、
美しく強く咲く華のような生き様を表現した・・・つもりです。

閲覧数:80

投稿日:2010/01/17 17:50:55

文字数:390文字

カテゴリ:歌詞

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