《off vocal》空を飛ぶ。/ 松香恋 feat.重音テト

松ノ木製作工房

どうして君はいつも宙に浮いてるの？
「それはね歩けないの」「私歩けないの」

周りから外れないように　周りと同じでいるために
ずっと周りを見てきた　ずっと周りに合わせてた

普通に歩いてるように見せかけて
ほんの少し君は浮いている
地面に足が付いていなくて
これが魔法ってヤツなのかな

「私を突き出して良いよ」悲しそうに君は笑う
「魔女がこの国でどう扱われているか」
「知らない訳じゃないでしょう？」

本当は魔法に憧れて　僕は気高い君に憧れた
こんなに美しい人は　きっと他に居ないよ
もっと僕に教えてよ　君の知る魔法のこと
僕はとっても好きだよ　君も君の魔法も　見せて

「周りに気づかれないように」
「周りと同じに見えるように」
「ずっと自分を隠してた」
「同じになれないから」

「普通に歩ける人が羨ましい」
「私は歩けないから」
「魔法で浮く事しかできないの」
それも君の魅力だよ

僕も魔法が使いたい　たとえ一度限りでも
「…」「本当に良いの？」　良いよ　教えてよ

「本当は誰にも」
「理解されると思っていなかった」
それは僕も同じだよ　心を打ち開けたのは君だけ
ねぇ魔法覚えたんだ　君に一番に見せたいよ
また明日この場所で　会いに来てくれる？

太陽が首を傾げても　影が首を長くしても
ずっと君を待っていても　望む姿はなく
激しく燃えている赤が　今にも消えてしまいそうで
どこからともなく聞こえた　《魔女》の二文字

本当は魔法じゃなくて　僕は気高い君に憧れた
たとえ悪意に囚われていても
君はとても美しかった

君の最後の言葉　「どうかあなたは幸せになって」
どうして僕だけ？　君は幸せにはなれないの？
きっとこれは君の望んだ結果じゃないだろうけど
夕陽に代わって燃えている　赤に僕は手を伸ばす

君を認めないこんな世界なんか　こわれてしまえ

「どうして君はいつも悲しい顔をしているの？」
「僕と一緒に歩こう」「君はとてもきれいだよ」

https://youtu.be/6dqH3enbJYg