顔のない少女 (off vocal)

いっすん

『顔のない少女』

凍てついた夜が来て
彷徨い移ろう今
何も思い出せない
痛みだけ手放した

確かにここにいるよ
不確かな嘘をつく
過去、未来、現在を
嘲るいつかの声

まどろみの淵で朧気に言う
君の流す涙に穿たれた

吹き抜ける風に背を向けて進むよ
すべてを失おうと構わないから
呼び声は遠のいた
曖昧言葉の先

抱きしめてあふれ出した光の束を
もう二度と離しはしないと誓う今
叫んでも届かない距離に伝う夢
もう一度君の名前を呼ぶから

冷笑冷たい手に触れたら失う空
何もかもが偽り
嘘をかさねた想い

消せない映像
焼きついている
誰かの謳う正しさが射貫く

移り変わり行く光景凪いだ海
思い浮かべる微笑みは薄れゆく
追いかけて走り出す
君を取り戻したい

吹き抜ける風に背を向けて進むよ
（すべてを失おうと構わないから）
呼び声は遠のいた
曖昧言葉の先

凍てついた夜がまた来て
すべて奪う
君の名を忘れた僕は漂う