ビルの上 まだ生きてるネオン
あんなにも 騒がしかったのに
聞こえない 光の音はもう
ヂリヂリと コロナが呻る

下卑た客引きも ダクトの悪臭も
もう恐れなくていい

涙が流れずにいるのは
赤黒い心が溶け落ちて
街を焼いてしまわぬよう
冷やし続けているからなのでしょう

逃げ出した人々が 置き去った宝物
根こそぎ集めて 君を飾りつけよう

そんな僕には目もくれずに
タービンは今日も回っている
その無機質な美しさに
いつか気付いてくれ

この街を出て行けば まだ
生き残りと出会えるかも
けれどそれじゃ助かるのは僕だけだから

花も木も育たなくなるなら
ダイオードの色で染め上げて
偶然を排した花畑
本物はどこにもないから

出来の悪い贋物はもう作らなくてもよくなった
もう時間に 困ることも無いから
恐れずに 疑わずに 息の根が止まる時まで
それまでには 君も愛してくれるだろう

君を恐れて 行進したプラカード
もはや掲げる者はない

君が今でも 脈を打って
銅に血を 送り出すのは
息をすることを止める
その術を知らないからなのでしょう

誰の為でもなく

ただ一人 まだ生きてる僕が
飽きもせず 宵の街を歩き
灯を点すことをやめたのなら
ねえ 君は眠れるのかな

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

灯り守 歌詞

『灯り守』の歌詞です。
曲はこちら↓から。

niconico:http://nico.ms/sm33525045
YouTube :https://www.youtube.com/watch?v=wFoETAp3_TI

閲覧数:88

投稿日:2018/09/03 21:18:46

文字数:535文字

カテゴリ:歌詞

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