※注意:グロテスクな表現や、暴力的表現等を含みます。(今回、マジです。)
※第一章から読んでいただくことをお勧めします。(下にリンクあり)
※亜種が出てきますが、苦手な人は注意してください
ルカさんは、自分のピンクのロングヘアーを、後ろへとまとめながら、言った。
なんか……大変なことではないかのように……。それでも、慎重な面持ちだった。
ネルちゃんの家(というより、武器工房)は、意外と広く十数人の『革命軍』の人が入ってきても、全然大丈夫だった。
……けれど、案の定、そんなに椅子はなく、ルカさん以外の人たちは床に座っていた……。
「……で、一体何があったんですか?」
メイコさんが、早速といった感じに切り出した。
「実は……私たち『革命軍』は、過去に城……『呪界城』へと、乗り込もうとしたことがあります。」
「『乗り込もうとした』ってことは……成功しなかったってこと?」
カイトさんが、疑問に思ったことを的確に聞く。
ルカさんは、平然としているような表情で――
「はい。その時、失敗しました。」
とあっさりと話すが――、表情が曇ってきている……。
「『呪界城』へと続く道中、急に王族が、爆撃を仕掛けてきました。」
「ば…爆撃!?」
実際に言ったのは、リンちゃんだけだったけど、みんなが驚いていた。
「…呪界王族は、私たちがいる場所をめがけて、ミサイルを十発くらい、撃ち込んできました。」
……………………。
だれもかもが、沈黙していた……。人に対して、ミサイルを普通、撃ち込むだろうか……。
その沈黙を破ったのは、ネルちゃんだった。
「じゃ……じゃあ、リーダーさんの方は……、まさか…、そのと―――」
「いいや。そうじゃなかったから、来られたんですよね。」
ネルちゃんの言葉を遮って、レンが放った言葉に、全員が驚いていた。
――ルカさん以外は――。
「……………よく……お分かりになられましたね……。確かに、リーダーは、死んではいません。」
「……じゃあ、一体?」
その、ネルちゃんの疑問に答えたのは、壁にもたれかかりながら、話を聞いていた、ネロくんだった。
「………そのリーダーは……呪界王族だった………。そして、僕ら『革命軍』のスパイのように見えた……。」
「す、スパイ!?」
今度は、カイトさんが、声に出していた。
しかし…なんか変だ………。『情報部』は?
「でも、『情報部』の燐と煉が、街自体を見張っているんじゃないんですか? なぜ、スパイが……。」
「そう、そこが謎なんだ……。わざわざ、近くで見張る必要なんかないはずなのに、なぜか、スパイを派遣した。」
「それじゃあ、今日、美紅が『お手並み拝見』に来たのは?」
「それは………。」
リンちゃんの問いに、ネロくんにかわって、ルカさんが答えた。
「美紅は、呪界王族の中で最も強い力を持っている……。そして、『呪界王族の分身』である、あなたたちがどれくらいの力を持っているかを見に来ただけだと思うわ。」
『あんたが……私の分身……ミクだね……。』
私が美紅に、斬りにかかった直後、美紅は、そう言っていた。
私たち五人は、呪界王族の分身なんだ。
だから、どれくらいの力があるかを見ておく必要がある……。
この、『呪界』を、壊されてはいけないから…………。
「けど、正直、私たち『革命軍』は……悔しいけど……そこまで警戒しなくったって、普通に全滅させることができたはず………。なのに、スパイを派遣した。しかも、スパイと分かったのは……美紅について行ってたから。」
「それって、完全にスパイとして失格じゃないの?」
メイコさんが、もはや、敵のこととか関係なくにあきれていた。
「けど、それだけじゃないんです。」
急に、ルカさんがうつむいていた顔をあげた。
「しかも、そのスパイは……あなたたちに関する、『奇跡の唄』のことを、私たちに話した。」
「『奇跡の唄』?」
リンちゃんが首を傾げる。
みんな……それが何なのかわからなかった。
わたし一人を除いて。
-----------------------------------------------------------
『あなたには、今まで使ってない真の力が、眠っている。そして、それは、その時に、この世界のみんなを救うわ。』
-----------------------------------------------------------
半年以上前に見た夢の中で、お母さんが言っていた。
もしかして………それが………『奇跡の唄』が、その『力』なの?
口に出そうとした刹那―――
「うあああああああああああっ!!!!!!!!!」
外から、断末魔の悲鳴が聞こえてきた。
そして、その瞬間……雨が降っていることに気づいた。
全員が静まるなか、ネロくんが外に出て、様子を見ようとする。
そして、一秒もたたずに戻ってきた。どんな状態なのかは、聞くまでもなかった………。
「な……なにそれ………。」
ネルちゃんが、おびえたまま声を絞り出す。
「見ての通り……………雨が降ってるんじゃない……。『血』が降っている。」
ネロくんには、全身に、赤い液体がついていた。
今度こそ、『鮮血』が降る音しか聞こえなくなった。
「……………、どうか、私たちに協力をしてください。」
ルカさんが、私たちに頭を下げてきた。
「もちろんです。役立たずかも知れませんが、全力を尽くして協力します。」
代表していったのは、メイコさんだった。私たち六人に、迷いはなかった。
【呪界二次創作小説】 Music desired 第八章 革命軍のリーダー
いい加減、ペース戻せよバカ!! だって、色々あって大変なんだもん(ToT)
トカ感じになってる霧田です。
ここで、ひとつ………すみません。
五章で書いた……
>(一章あたりの)文字の量は、第八章くらいまで減りません。
は、ウソでした。(今回で減ってるし………)
本編とは全く関係ないんですけどね………。
元になった曲『呪界』 http://piapro.jp/content/vxz8wz3xb6hhlanw
前 第七章「美紅、襲来」 http://piapro.jp/content/9hptgrnys6qr52n4
次 第九章………いつ出すって書いたところで、何回間に合わなかったことか。
(矢印は、トラップww)
予想以上に長くなりそう&途中で別シリーズ乱入ということで、ブクマにまとめました。
http://piapro.jp/bookmark/?pid=KiritaP&view=text&folder_id=103652
コメント0
関連動画0
オススメ作品
If I realize this one secret feeling for you
I dont think i would be able to hide anymore
Falling in love with, just you
Tripping all around and not ...今好きになる。英語
木のひこ
8月15日の午後12時半くらいのこと
天気が良い
病気になりそうなほど眩しい日差しの中
することも無いから君と駄弁っていた
「でもまぁ夏は嫌いかな」猫を撫でながら
君はふてぶてしくつぶやいた
あぁ、逃げ出した猫の後を追いかけて
飛び込んでしまったのは赤に変わった信号機
バッと通ったトラックが君を轢き...カゲロウデイズ 歌詞
じん
遠く離れた雲が割れる空
君の顔を思い出す
赤白い思い出
懐かしさに似た幻なのかな
裂けた藍色の無重力
ゆらゆらと漂う
覚えのない想像力
きっとそうだよ。
君の笑い声
消えてしまうかな...忘れてしまう前に
しぐみ
6.
出来損ない。落ちこぼれ。無能。
無遠慮に向けられる失望の目。遠くから聞こえてくる嘲笑。それらに対して何の抵抗もできない自分自身の無力感。
小さい頃の思い出は、真っ暗で冷たいばかりだ。
大道芸人や手品師たちが集まる街の広場で、私は毎日歌っていた。
だけど、誰も私の歌なんて聞いてくれなかった。
「...オズと恋するミュータント(後篇)
時給310円
A
足りない数字が多すぎる
偏差値 収益 ヘモグロビン値
足りない頭で考える
アラビア 数字に 囚われている
B
箱の中 コイン集めるみたいに
まわって 叩いて ランドリーの中
存在を どうか許せますように
走って 走って 取りこぼさぬよう...アンダースコア
かぜよみるいと
いじけちゃってんだって僕はまた
其は鳴らす音の違いと
辿れないような足跡
ぐしゃっといこうぜメイビー
いい意味でも悪い意味でも
僕はお前とは違うんだ
地平は同じだからこそ お前を見ていられる
きっと離れられないから お前も僕を見ている
だからそう一歩だけ 一歩だけでいいんだろう
新しいステージへ...同じ穴のムジカ
あふれいど
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想