【A】
なんのために歌を作るかなんて 聞くほどのものじゃないさ
きっといつか気付いてくれるだろう 君が僕を好きならば

【B】
東京メトロの 長い階段
地下へとこまねく 錆の匂い
相変わらず遠い 乗り換え駆けて
イヤフォンから今日も 流れるのは
君の歌だった

【S】
君の作る歌が好きだった 君の作る歌が好きだった
嵐よりも少し激しくて 布団よりも少し温かくて
艶かしくて可笑しいほどの
君の作る歌が好きだった


【A】
なんのために歌を作るかなんて 言うほどのものじゃないさ
あたりまえを歌い上げるほどには 僕は日常に満足しちゃない

【B】
遅延した電車を ぼんやり待つよ
飽きるほど聴いた サビのフレーズ
ホームのアナウンスに 掻き消されそうな
間奏でさえも 焼き付いてんのは
君の歌なんだ

【S】
君らしいAメロが好きだった 躊躇い 息遣いが好きだった
その何処かに探していたのは "僕"だったなんて まあ 言えないや
不器用にでも生真面目な歌
君の作る歌が好きだった


【C】
工事を始めた西口を 感傷に浸すこともなく
話のネタにして
総じて無邪気な思い出を 乱暴に歌に閉じ込めた
君が歌っていたことを

【S】
君の作る歌が好きだった 君の作る歌が好きだった
波止場よりもやけに穏やかで ご飯よりもどうも冷めがたい
艶かしくて可笑しいほどの
君の作る歌が好きだった

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

君の歌が好きだった【♪】

naoさんに、素敵な楽曲をつけていただきました。
優しくて切ない、ポップなサウンドに仕上がっております!

■インスト→https://piapro.jp/t/mygt
■ニコニコ動画→http://www.nicovideo.jp/watch/sm33970722
■Youtube→https://www.youtube.com/watch?v=NIPUfgyvgtM&index=7&list=PLhsx2OWScevRAFqYJSkp-TkcMUfMG9AOp&t=0s

歌を作っていた君と、
その歌を聴いて
歌を書き続ける僕の歌。

駅舎や駅前が変わっていくと、思い出も思い出らしくなっていくのだなあと思いながら。

そして、私は"その人が生活している歌"が好きだなあと思いながら。
どうかいつか、その生活に、ただ一曲でも、私が映り込みますように。

閲覧数:602

投稿日:2018/08/28 23:44:35

文字数:592文字

カテゴリ:歌詞

ブクマつながり

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