光へ続いていく 行列に
逸れないように 影並べた
繋がない指先は 少し冷えて
行き場を失っている

均衡が崩れていく 音色は
随分 前から 気づいていた
屹度 あなたは 噺の閉じ方を
もう決めているのね

汗をかいたフラッペ 食べないわたあめ
クラッて 眩暈して いつもの夏なのに
-何が変わってしまったの?-
逆光に 隠れそうな表情を のぞいた

ほら綺麗だよと あなたは袖に触れ
あの夏をなぞる様に 微笑った
夜を塗りつぶす 光の色花
命の残りを 使い果して

言葉は意味を伝えないから
ありのままを切り取れないから
結んで 噤んで 何も言えないまま
散るはなびらを見ていた

良い思い出を 残そうとして
あなたが今 頑張っているのは
“2人のために”ではなくて
“私のため”でもなくて
誰かとの未来を選ぶため

それでも 私を思ってくれて
楽しませようとしていること
それは 嘘じゃないこと わかるから
あなたに笑ってみせるの

正解も不正解も
呑み込んで 夏はめぐるもの
間違いだらけでも
この噺に続きが あれば良いのに

ほら、きれいだよと
あなたは前を見て
あの夏をなぞる様に 微笑った
夜を塗りつぶす 大輪の花
命の残りを 使い果して

言葉は意味の邪魔をするから
ありのままを描写できないから
結んで 噤んで 何も言えないまま
不意にあなたを塞いでいた
私も あの夏をなぞる様に

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

夏模倣

作詞曲:かしこ。
「夏模倣」の歌詞。

閲覧数:145

投稿日:2023/08/07 06:37:42

文字数:600文字

カテゴリ:歌詞

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