季節の変わりめ 柔く吹く風
うすい昼の光の匂いがした
揺るいだ雑草 白く咲く花
君と僕をゆっくりつなぎ止める

にぎった手は 淡いぬくもり
足音にひそむセピアの泣き声
胸に閉じ込めて鍵をかけた

日が落ちる前に辿り着こう
錆びたフェンスの向こう 真白の空
夜に疲れた星が静かに眠る場所
君の髪は軌跡を示すようになびいて
まるで春風 ふんわり微笑んだ


夕から夜へと 空は着がえて
いつか昼の光は姿を消した
ざわめく雑踏 ビルの屋上
君は僕からゆっくり旅立った

ひとりの手に 浅い愛しさ
まぶたの裏から聴こえる残像
胸から締め出して鍵をかけた

日が昇るまでに夢を見よう
飽きてしまった季節が真白になって
風にさらわれる頃 僕はここにいるよ
君に僕を重ねて眠るように失い
朝が来る時 深く呼吸する


季節の変わりめ 柔く吹く風
うすい昼の光の匂いがした
揺るいだ雑草 白く咲く花
君と僕をゆっくりつなぎ止める

いずれ春風が消えてしまうなら
その時は 僕が君の朝になろう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

セピアの風

書いた当初は誰に歌ってほしい等のイメージはなかったのですが、読み返してみるとリンレンっぽいなと思ったのでレンタグを入れさせて頂きました。

全体のイメージとしては、春の昼の日差しのような、あたたかいけれど空気はひんやりしている…という感じ。

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投稿日:2009/09/30 23:20:11

文字数:437文字

カテゴリ:歌詞

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